プロフィールでも述べているのですが、僕は
コーダです。
コーダなので、我が家はデフファミリーとは異なります。
そんな僕が親が
聾者で他の家庭と違う、ということに気づいた時の心境をまとめていきます。
コーダの両親の状況
コーダというのは、
耳の聞こえない(聾者)両親を持つ、耳の聞こえる人(健常者)のことです。
僕は耳が聞こえるけど、僕の両親は耳が聞こえない、そういうことです。
我が家の両親は二人とも後天的に聾者になになりました。
そのため僕は普通に耳が聞こえるのでしょう。
ちなみに兄も耳が聞こえます。
コーダの僕が他の家庭との違いに気づいたきっかけ
コーダである僕が、
あ、うち少し変わってるんや
と気づいたきっかけは、
小学校2年生の時に、
家族でショッピングセンターに買い物に出かけた時、でした。
両親と僕と兄で出かけていました。
両親と手話で会話していた時です。
やたら人の視線が気になったんです。
普段は気にならなかったんですが、
やたら人の視線が気になったんです。
なぜその時だったのか??
そんなことはわからないですが、その時だけ
やたら人の視線が気になったんです。
そしてやたら見られる原因が手話って、その時気付いたんです。
そこで、うちの家庭は変わってるんだって気付きました。
コーダの僕が他の家庭との違いに気付いての変化
他の家庭と違うのか、と気付いた後の僕の変化がこちらになります。
- 特に偏見は生まれなかった
- これまで通りの接し方
- ぶっちゃけ何も変わらない
そう、
つまり何も変わらなかったです。
変わらなかった理由
そもそも何も違和感を持って接していませんでしたし、大事に育ててもらっているのは感じていました。
それに、
親の耳が聞こえない→手話使えるようになればいい
小さな僕にとってはただそれだけの話でした。
幸い、好奇心旺盛な性格だったので、
お父さんとお母さんの早い手話が気になって仕方なかったです。
ことある事に「この手話何?」って聞いていました。
そうやって僕の中では普通に生活していたので、他と違おうが別に気にならなかったんです。
聾の両親と生活する方が、僕にとっての普通。
ただそれだけの話です。
コーダに不安を抱える聾者の方へ
#耳がきこえないマッマと耳がきこえるムッスメのおはなし pic.twitter.com/Sf4g3QjlA5
— うさささ (@usasa21) February 20, 2020
僕はこの方の漫画を見て
そっか・・・そういう心配もあるよな・・・
って感じて僕の考えを書いた次第です。
(凄く良い漫画なので、絶対みて欲しいっ!2分で終わります。)
あくまで僕個人の考えになってしまうのですが・・・。
心配しなくても大丈夫
コーダに不安を抱える聾者の方もいるかと思います。
ただ、他の家庭と違っても心配することないです。
耳が聞こえていようと聞こえてなかろうと、
なんだかんだ子供は親を見て育つのです。
親の愛情は伝わりますし、気持ちは伝わります。
おばあさんから聞いた話ですが、お父さんは「この子はかわいそうなところの子だから」ということを言っていたそうです。
その気持ちからかもしれないですが、
色々なところに旅行に行ったり
車で色々なところに連れて行ってもらったり
欲しいゲームを買ってくれたり
月に一回外食に行ったり
色々な聾の交流会に参加したり
色々なコーダと会ったり
大学行かせてくれたり
バイク買ってくれたり
自分が大人になって、ホントよくあんなに色々してくれたなって。
もちろん普通に僕にも反抗期はありました。
ですが、それは両親が聾者という理由では全くありません。
普通に人として訪れる反抗期が訪れただけです。
聾の両親には感謝と尊敬しかありません。
耳が聞こえないという個性があるだけ
他との違いなんて、個性として耳が聞こえないっていう、ただそれだけです。
うちの両親は口話も微妙だし、文章も下手くそですが、
家族は内容を理解することができます。
口話が上手じゃないっていうのは、こちらからすると訛りと方言と一緒です。
気になりません。
だから、聞こえないからってコンプレックスを抱えたりしないでください。
大丈夫です。
コーダの僕が感じたことのまとめ
あくまで僕の考えです。
ただ、こういう考えのコーダもいるよっていうことを知っておいていただきたくて記事を書いてみました。
子供を育てるのは、健常者でも不安ですし、
結局のところどれだけ子供に愛情を注げるか、だけだと思います。
聾者だからダメ!なんてことはないです。
少なくとも僕は、聾はただの個性、として捉えていますから。
安心して。大丈夫。
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